2024-08-11
株式会社ロバート・ラスムセン・アソシエイツは、未来の社会を支える若者の育成を重要視しています。この理念をもとに、8月6日に東北地方の定時制通信制高校に通う高校生向けのワークショップを開催しました。(会場:岩手県立杜陵高等学校)
生徒会リーダーや有志の生徒約60名が参加し、「わたしたちにできること」というテーマのもと、自らの未来とその実現への自分の役割について考える機会を持ちました。
若者たちの未来へのビジョン
今回のワークショップに参加した生徒の半数以上は、学校の先生や友達とのコミュニケーションに何らかの課題を感じています。こうした背景を踏まえ、ワークショップでは「わたしたちにできること」をテーマに掲げ、仲間と描く未来を共有してその実現にチャレンジしていくことの面白さに気づいてもらうことを目的としました。
各グループはレゴ®シリアスプレイメソッド®によって設計されたワークショップに沿って自分たちが思い描く未来を作品として表現し、そのプロセスで多くのメッセージが生まれました。
「たとえ壁にぶつかっても、別の道を見つけて自分のゴールにたどり着ける未来を目指したい」
「技術の進化が、私たちのつながりをさらに強化し、心の悩みや隔たりが少なくなる未来が訪れることを願っています」
「公正な世界を目指すためには、周囲の意見や視線にとらわれず、自分の意見をしっかりと持つことが重要。どんなに多様な人々や考え方があっても、自分の意思を貫ける世界でなければ、環境問題をはじめとする様々な問題を解決することはできない」
「みんなで手を取り合い、明るい未来を目指すことが大切。最後にはみんなでこれまで誰もなしえなかった挑戦を成功させたい」
ワークショップの最後には仲間と思い描いた未来を実現するために「自分にはどんなことができるだろうか?」と各自が考えました。
高度なスキルを持つファシリテータによるサポート
ワークショップの成功には、LSPファシリテータチームの協力が欠かせませんでした。当社の主催するトレーニングの修了認定を受けたファシリテータが各テーブルを担当し、参加者一人ひとりの意見やアイデアを細やかに引き出しました。奈良理香、中野英行、松田こずえ、猿渡英代子、古山慎治、高橋宏輔、坂井奈穂子、小綿元貴という8名のファシリテータが生徒たちをサポートし、リードファシリテータとして当社の取締役である石原正雄が全体の進行を担当しました。
生徒たちの未来を切り拓くために
ワークショップを通じて、参加した高校生たちは自分たちが未来に向けて何ができるのか、どのように行動すべきかを考える貴重な時間を過ごしました。特に、他者とのコミュニケーションが難しいと感じている生徒たちが、チームとして一つの目標に向かって協力し合うことで、自らの力を発揮できるようになることを目指しました。
株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツは、今後もこのような機会を通じて、若者の未来を支援し、彼らが社会に貢献できる力を育てることに尽力したいと考えます。高度なスキルを持つレゴシリアスプレイ認定ファシリテータチームとの協力により、より広範なワークショップを展開し、未来を担う若者たちの成長をサポートしていきます。
今回のワークショップの詳細については、以下のリンクからご覧いただけます。
https://tor-hs.note.jp/n/ne251a7539033
https://tor-hs.note.jp/n/n0935d471ba02
2022-11-02
東京芸術大学を中心に、国立美術館、都立美術館、慶應大学など大学、企業、福祉団体などが連携して取り組む「アート共創拠点」プロジェクト。「芸術x福祉xテクノロジー」の研究で「誰もが孤立しない共生社会」を目指しています。
このプロジェクトの出発点ともなるビジョン構築のワークショップをLSPを活用して今年6月10日に実施しました。事前に何度もオンラインで関係者が揃って協議をして、プロジェクトの本来の意義も深掘りしながらLSPワークショップの内容を(株)ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ側でデザインした内容です。
動画の最後では東京芸大学長の日比野克彦さんも登場して、参加者のLSPに取り組む様子を見ての感想を述べてくださっています。
動画視聴はこのリンクよりできます。
https://www.youtube.com/watch?v=SaEqKp2cToM&t=1s
2022-07-30
千葉県市原市では先月6月4日、市民と市長が直接対話する「いちはら未来会議」を開催しました。「10年後・20年後に残したい いちはらの魅力」 について語るこれまでにない市民対話、市民と市長の対話の場になりました。
当日はレゴ® シリアスプレイ®メソッドと教材を使いながらファシリテータのリードによって、参加者が「10年後・20年後に残したい いちはらの魅力」について一人一人が次のようなストーリーを語っていきます。
「豊かな自然の中で、里山があって、色んなイベントがあって、小湊鐵道で出かけたいと思えるようなまちです。農園や工場などでの仕事があり、こういういいところを現状維持しつつ、安心・安全に色んなイノベーションやリーダーシップといった熱いエネルギーや想いを持った子供たちや大人が、市原市に戻ってこれるところ」(市原市ウェブサイトから転載)
市民が自分自身の言葉で語るこんな素敵なストーリーを聞くことのできる市民会議、自分の住む自治体でも開催してほしいと感じる人も多いのではないでしょうか。
この会議の企画、ワークショップの設計、当日のファシリテーションの中心となったのはレゴ® シリアスプレイ®ファシリテータ養成トレーニングを4月に受講された高澤 良英さんです。これまでの会議のあり方をレゴ® シリアスプレイ®メソッドが変えることができる素晴らしい事例です。
2021-12-14
2021年8月8日、名古屋大学を会場にこれまでに「社会をどう変えたいか、社会がどう変わるべきか」を軸に、多様な人材を巻き込むワークショップを開催されました。その様子を伝えるYouTube動画が公開されました。当日のファシリテーションを担当したのは弊社代表 蓮沼孝です。
【参加者】 本拠点参画機関の他、ベンチャー企業、市民、大学生等から参加者を募り、性別・年齢・産学官民のバランスに配慮した多様なメンバー42名(うち女性9名)
【場 所】東海国立大学機構 名古屋大学 東山キャンパス ES総合館1階 ESホール
【日 時】2021年8月8日(日)13:00-17:30
【主 催】東海国立大学機構 「FUTUREライフスタイル社会共創拠点」
当日は、フェーズに適した手法を用いることで、すべての参加者が一市民の立場に立って未来の社会像を対等に議論し、ビジョンの種84個を創出することが出来ました。(東海国立大学機構ウェブページより)詳しくはこちらをご覧ください。
下の画像をクリックするとYouTube動画をご覧いただけます。
2018-11-02
特定非営利活動法人 土佐山アカデミー、高知県高知市土佐山
共催:土佐山アカデミー、(株)ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ
■土佐山アカデミーの概要
高知市を流れる鏡川源流域にある中山間地「土佐山」を拠点として 「人が自然の一部として生きる文化を育む」というミッションの実現に向けて 「学びの場づくり事業」「つながりづくり事業」「文化・社会づくり事業」に取り組んでいます。
地域おこしに限らず土佐山の豊かな自然とそこに暮らす方々の伝統と知恵をビジネスや子供たちの教育に活かす意欲的なチャレンジに取り組んでいます。2017年、2018年には「世界最速そうめん流し」を土佐山の急斜面で開催。流体工学の専門家などのアドバイスも受けて真面目に遊ぶ土佐山アカデミーの取り組みが注目されています。国内外でよく知られたアウトドアブランド、Snow Peakとも提携してキャンプ型のビジネスミーティングなど他には見られない新しいアイデアも次々と生まれています。
■「チームのためのリアルタイムストラテジー」とは?
チームのためのリアルタイムストラテジーは、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したワークショップです。このワークショップは目的を共有するチームが、メンバー各自が持つ信念や価値、想いを共有して相互理解を深め、メンバーにとってチームであることの意義や目的をあらてめて見つめ直す、その結果先の見えない未来に対してどのように自分たちの「チームらしさ」を失わずに進んでいくかというストラテジーをメンバー全員で作り上げていくための特別な機会となります。
チームのためのリアルタイムストラテジーは専門のトレーニングを修了したレゴ®シリアスプレイ®ファシリテータによって実施されます。
■ワークショップ導入の背景
土佐山アカデミーの運営スタッフは大都市や他の地方から移住、海外からの遠隔ワーク、地元土佐出身者などから構成されています。設立7年となる今年あらためてチームメンバーそれぞれが考えていることを深く共有し、自分とチームの関係を再構築する機会としてレゴ®シリアスプレイ®のワークショップを開催することになりました。
■ワークショップの目的
チームメンバーそれぞれがどんな人間なのか自分視点、他者視点であらためて捉える。
土佐山アカデミー運営チームをチームたらしめているエッセンスについて全員で考え、表現する
土佐山アカデミーチームはどのように物事を判断し行動しているのかそれぞれの視点で考察する
各自が「なりたい自分になる」ことと、チームが目的を遂げることがどうつながるのか、つながらないのかをそれぞれの立場、それぞれの視点から考える。
自分がチームに貢献する目的は何なのか?なぜ貢献したいのか?どのように貢献したいのか?感情、チーム文化、チームという社会的なつながりの中で考え表現する。
■開催概要
開催日:2018年10月19日(金)
会場:高知県高知市土佐山桑尾 土佐山アカデミー
所用時間:10時間(9:00 ~ 19:00)
■実施内容
「チームのためのリアルタイムストラテジー」の構成に沿って、チームメンバー全員がそれぞれの想いを語りながら、時に論理的、時に感情を交えて意見を交わすことで互いをより深く知り、土佐山アカデミーというチームの過去、現在、未来について100%全員参加で話すワークショップを開催しました。
■クライアントの感想
特定非営利活動法人 土佐山アカデミー
事務局長
吉冨慎作 様
レゴで本音を引き出すことができる。最初は少し「?」でしたが、やってみると「そんなこと考えてくれてたんだ」とか「だからそういう判断になってたのか!」と各自の行動原理が見えてきました。 組織が成長する上で生じる様々な変化を共有し、各個人のモチベーションや専門性との関係性を可視化することで、これまで以上に相手を尊重し合い自律的に動けるチームに近づいたと思います。 まずは手を動かす。 無意識に出来上がったレゴ(の形)に説明を加えていくとき、 自分も周りも気づいてなかった自分の気持がふと言葉に変わる感覚や 言葉だけでは導けない納得感や達成感を得ることができました。
NPO、社団法人、地域コミュニティなどで活動理念の共有・再共有、チーム構築・再構築、ビジョン構築・再構築などの目的のためにレゴ®シリアスプレイ®を活用した本ワークショップを導入することができます。NPO、公益法人、教育機関向け(スタッフや教員向け)ワークショップについてのお問い合わせは support@seriousplay.jp までお願いします。
レゴ®シリアスプレイ®を活用したワークショップを提供するためには、ファシリテータとなるための専門トレーニングを受講する必要があります。ファシリテータ養成トレーニングの開催スケジュール、申込方法は弊社ウェブサイトで随時公開しております。
『戦略を形にする思考術 - レゴ®シリアスプレイ®で組織はよみがえる』
徳間書店より発売中。Amazon他で是非お求めください。紙版、電子版の両方があります。
レゴ®シリアスプレイ®についての初めての日本語解説書です。
平易な説明でレゴ®シリアスプレイ®の概要やメソッド開発の経緯を知ることができます。
2018-01-31
レゴ® シリアスプレイ® メソッドと教材を活用したチームのためのワークショップ
「チームのためのリアルタイムストラテジー」事例
公益社団法人 MORIUMIUS( モリウミアス)、宮城県石巻市雄勝町
共催:公益社団法人 MORIUMIUS、(株)ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ
開催協力 主ファシリテータ:ローレンス佐藤氏 ライフ・ブレークスルー・ジャパン(株)
■MORIUMUS の概要
宮城県石巻市雄勝町にある、築94年の廃校を再生してつくられた、こどもたちのための複合体験施設がモリウミアスです。雄勝町は豊かな森と海に恵まれ、自然風景と伝統が色濃く残る町ですが、東日本大震災によって町の8割が壊滅してしまいました。その地域の復興への思いから、高台に残る旧桑浜小学校を再生すべく、述べ5,000人以上のボランティアの手でモリウミアスはつくられました。日本のどこにもない、世界のどこにもないこどもたちがサステナブルに生きる力を育み、地域が新生するきっかけを、関わるすべての人たちによって生み出す場がモリウミアスです。
http://moriumius.jp
■「チームのためのリアルタイムストラテジー」とは?
チームのためのリアルタイムストラテジーは、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したワークショップです。このワークショップは目的を共有するチームが、メンバー各自が持つ信念や価値、想いを共有して相互理解を深め、メンバーにとってチームであることの意義や目的をあらてめて見つめ直す、その結果先の見えない未来に対してどのように進んでいくかというストラテジーをメンバー全員で作り上げていくための特別な機会となります。
チームのためのリアルタイムストラテジーは専門のトレーニングを修了したレゴ®シリアスプレイ®ファシリテータによって実施されます。
■ワークショップ導入の背景
モリウミアスには10名の運営スタッフがおり共同生活をしながら互いに家族のような付き合いをしています。年に2回の合宿研修などを通じてモリウミアスとしてのビジョンや方向性について話し合う機会は持っていましたが、モリウミアスがオープンしてから2年が経ち、「オープンから2年となる今、チームについて考え、互いの場のイメージをあらためて共有することは意義があると思う」との考えから本ワークショップを実施することになりました。
- チームメンバー10名が互いに考えていることを共有する
- われわれをチームたらしめているエッセンスについて全員で考え、表現する
- われわれというチームはどのように物事を判断し行動しているのかそれぞれの視点で考察する
- 各自が「なりたい自分になる」ことと、チームが目的を遂げることがどうつながるのか、つながらないのかをそれぞれの立場、それぞれの視点から考える。
- 自分がチームに貢献する目的は何なのか?なぜ貢献したいのか?どのように貢献したいのか?感情、チーム文化、チームという社会的なつながりの中で考え表現する。
■開催概要
開催日:2017年9月20日(水)
会場:宮城県石巻市雄勝町 MORIUMIUS ANNEX 所要時間:10時間(9:00 ~ 19:00)
■実施内容
「チームのためのリアルタイムストラテジー」の構成に沿って、チームメンバー全員がそれぞれの想いを語りながら、時に論理的、時に感情を交えて意見を交わすことで互いをより深く知り、MORIUMISというチームの過去、現在、未来について100%全員参加で話すワークショップを開催しました。
■クライアントの感想
公益社団法人 MORIUMIUS理事
MORIUMIUS 代表・フィールドディレクター
油井元太郎 様
「言葉ではなく、まず形にすることで相互理解が深まる非常に興味深い体験でした。イメージの共有がよりよく行うことができ、また形にしたものの意味を後から言葉で説明する作業は新鮮かつ思考を刺激する貴重な機会でした。話し合いでは見えない世界やチームワークがレゴシリアスプレイを通じて生まれたと思います。」
NPO、社団法人、地域コミュニティなどで活動理念の共有・再共有、チーム構築・再構築、ビジョン構築・再構築などの目的のためにレゴ®シリアスプレイ®を活用した本ワークショップを導入することができます。NPO、公益法人、教育機関向け(スタッフや教員向け)ワークショップについてのお問い合わせは support@seriousplay.jp までお願いします。
レゴ®シリアスプレイ®を活用したワークショップを提供するためには、ファシリテータとなるための専門トレーニングを受講する必要があります。ファシリテータ養成トレーニングの開催スケジュール、申込方法は弊社ウェブサイトで随時公開しております(注:2018年6月迄のトレーニングはすでに満席となっております。2018年下期の開催予定は4月中を目処に公開の予定です)。
『戦略を形にする思考術 - レゴ®シリアスプレイ®で組織はよみがえる』
徳間書店より発売中。Amazon他で是非お求めください。紙版、電子版の両方があります。
レゴ®シリアスプレイ®についての初めての日本語解説書です。
平易な説明でレゴ®シリアスプレイ®の概要やメソッド開発の経緯を知ることができます。
2014-10-23
レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したワークショップ「ゼロからのチームづくりを体感する」
主催 : ダイナミクス・オブ・ダイアログLLP
日時 : 2014年10月22日(水)19:00~21:30
場所 : 豊島区立舞台芸術交流センターあうるすぽっと会議室
参加人数: 16名
ファシリテータ: 蓮沼孝氏(株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ代表取締役社長)
当日の様子
今回は初めての人同士がチームになっていくプロセスを体験するためのワークショップなので、名刺交換をしないで開始を待ちます。
最初に今回のファシリテーター、蓮沼さんの自己紹介です。
レゴシリアスプレイ(LSP)との出会いや、日本でそれを実践していく上での思いが語られます。
続いて、レゴシリアスプレイの紹介。
シリアスプレイの背景にあるコンストラクショニズムという理論や、どんな風に開発が進んできたかなどの説明がありました。シリアスプレイの注目が高まってきて、国内の公認ファシリテーターもどんどん増えているそうです。来年早々に行われる開発者のロバート・ラスムセン氏を招聘して行われるファシリテーターのトレーニングは早々に満席になり、すでに次回開催の予約まで入っているそうです。
今回は、ほとんどの人がシリアスプレイ初体験です。
シリアスプレイに参加する上でのルールは「作品を通して語る」
人を見るのではなく、その人の作品を見て質問する。そうすることで、本人も意識していなかった新たな視点がどんどん見つかっていきます。そういった様々な視点や洞察は、チームで何かを共に創造していく上で重要な意味を持ちます。シリアスプレイは、全員が貢献し、全員が造っていくという場なのです。
早速ウォーミングアップと、レゴを組み立てることに慣れるためのスキルビルディング。
一人ずつに配られた47個のレゴのパーツを組み立てていきます。
みなさん、時間の制約にプレッシャーを受けながら、なんとかレゴをくっつけようと四苦八苦です。
ファシリテーターの「あと何分です」という声が、逆に集中力を高めています。
続いて「ブロックに意味をつける」ための演習です。
各自、赤と緑のブロックを持ち「進化」という言葉からイメージする方を選びます。
それぞれ半数ぐらいに別れました。
緑を選んだ方にその理由を聞いていくと、
「私自身緑が好きじゃなかったけど、大人になってそれを受け入れるようになった。多様な意見を受け入れられることも進化だと思ったから」
「生物や自然が変わっていく、進化していくイメージ」
「木をイメージしたから」
赤の方に聞いていくと
「透明性(透明な赤)が進化のイメージ」
「赤という色からサイエンスを連想したから」
といったように、「進化」という言葉から、自然をイメージした人、科学の進歩をイメージした人、人のとらえ方とうのは様々なんだということをみなさん実感されたようです。
続いては、「私が仕事で提供している価値は?」を作品にします。
ここからぐっと難しくなりますが、みなさん集中してつくられていました。
その後自分でつくったものを語るのではなく、隣の人がその作品を見て直感で語っていきます。名刺交換や自己紹介をしていないので、この時点では語る人はその人に関しての事前情報がありません。目の前の作品を見て語るしかありません。その後、つくった人がご自身で語ります。
これをすることによって、作品を見て感じること、相手の話をよく聞くこと、自分以外の新しい視点が加わることなど、いろいろな体験ができます。
「え~むずかしいな~」と言いながらも楽しんでワークに取り組んでいることで、まさにチーム内の関係の質が築かれていくのです。
休憩をはさんで、次のステップへ。
今度は「理想の中学校」をつくります。まずは個々人が各々が思う理想の中学校を形にしていきます。それをグループ内でシェアした後、今度はみんなの作品を統合させて「理想のスーパー中学校」をつくります。
それぞれの人に様々な価値観や表現がある中で、単なる言葉のやりとりだけではぶつかってしまうこともありますが、お互いにそれぞれの作品を尊重しながら、そして手を動かしながら話し合うことで、どんどん一つの作品になっていきます。
これがまさに、チームができていく上で大切なことではないでしょうか。自分の大切にしたいものが、チームの中で大切にされ、さらに人と一緒につくっていることによって、自分もこのチームの一員なのだという満足感が得られます。
その後、できあがった作品をメンバーを入れ替えながら他のグループにプレゼンしていきます。どの作品が印象に残ったか?とお聞きすると、自分のチームが一番いいという方もいらして、それぞれのチームごとの作品に愛着が生まれたようです。
DODでは、これまでに5回、テーマを変えながらこのシリアスプレイのワークショップを実施していますが、毎回参加者のみなさんが夢中になって「あっという間に」時間が経つというのが、いつも共通していることです。
今回はアンケートでも全員が「満足」を選択。しっかりとした理論に基づいて開発されたプログラムと、ファシリテーションの技ならではの結果でしょうか。
次回は2月初旬に開催予定です!
参加者の声
・レゴを通して、自身の気持ち、相手の気持ちを引き出せることにとても関心を持った(青木航志様)
・個々のアイデアを尊重し、チームプレイに昇華させること、会話の中で次のアイデアが生まれる様は非常におもしろいと思いました(中村望様)
・価値観の違いを楽しめたこと、チームビルディングの入り口をチラ見できたことがよかった(河原塚徹様)
・質の高いファシリテーションの仕方に触れることができた(田中規清様)
・毎回新しい気づきを蓮沼先生からいただき、勉強になっています(大塚哲郎様)
・想定外で楽しかった。価値観をこんな形で共有できるという発見が驚きでした。参加者の笑顔が印象的でした(匿名)
・全員のアイデアを出し合って一つのものをつくり上げたことがよかった。2時間ちょっとという時間で、こんなにも打ち解ける仕組みに驚きました(匿名)
・価値観を共有することで、新しい発見と価値観を見つけることができた(匿名)
・楽しく気づきが多くあった。言葉にできないことも、レゴというモノがあることで内から言葉が出てきて気づきがある。また、チームでの対話からも新しい気づきが生まれた(匿名)
・初対面の方々と終始活発に、和やかに進めることができ、考えるプロセスそのものが楽しかった(匿名)
・意見がまとまる。建設的になれる(匿名)
・共通と共有の違い、グループ内の満足度の高さが、全員が手を動かして参加するシリアスプレイならではと思いました(匿名)
・初めて会う方と、チームとして機能できたと思います。ファシリテーションがスムーズでした(匿名)